果実詳細

日本を含む東アジアが原産で、ヨーロッパやアメリカには日本から伝わったため、学名にも「kaki」と記されています。
日本全国で栽培され、大きく分けると「甘柿」と「渋柿」があります。

「甘柿」と「渋柿」は、渋味の素である「タンニン」が口の中で溶けるかどうかで決まります。
甘柿は成長過程でタンニンが不溶性に変わるため、渋味を感じません。
渋柿は可溶性のタンニンをアルコール等を使って不溶性へ変化させることにより、食べられるようになります。

「富有柿」・・・完全甘柿の代表品種で、市場の半数以上を占めます。果肉は柔らかく、果汁も多く、甘みが強いのが特徴です。
「平柿無柿」・・・「種なし柿」としてよく出回っている品種で、産地によって「刀根早生」「庄内柿」や「おけさ柿」などと呼ばれます。不完全渋柿ですが、出荷時に渋抜きを行うことで甘くなります。形は四角張った扁平で、果汁が多く柔らかくて甘くてまろやかな口当たりが人気です。

【産地】福岡(富有)、和歌山・奈良・新潟(平核無)