昨今、耳障りの良さからか「低農薬」「減農薬」と言った言葉を良く耳にします。
何をもっての「低農薬」なのか「減農薬」なのか
この度そんな質問を受けました。
我々は自然と理解していたこの言葉。
言われてみればごもっともで、改めてお答えしました。
さて、その低農薬。
いわゆる一般栽培の農薬基準は各県・各作物ごとに決められており、基本的にはそれを基に低農薬や減農薬などと言うのですが、大切なのはどれだけ一般栽培と比べて削減しているかという点。
これから旬を迎えるミカンを例に取ると、弊社では3つの産地から主に仕入れております。
1.愛媛県 無茶々園
2.長崎県 長崎有機農業研究会(長有研)
3.神奈川県 ジョイファーム
各県における農薬の一般栽培基準は
愛媛県は18成分/年
長崎県は24成分/年
神奈川県は18成分/年です。
それに対して独自の基準は
無茶々園は6成分まで
長有研は9成分まで
ジョイファームは9成分まで。
それぞれ5〜7割減となります。
この「成分」とは有効成分のカウントで、1つの農薬でも有効成分が2つあれば1回の散布でも2カウントされます。
各々の基準に収まるように、各農家さんは自分の圃場の特性に合わせて調整をします。
できる限り農薬を使わないで済むよう、強い木を育てるために土づくりに拘り、病気に強い丈夫な実を付けさせる努力を重ねます。
年々自然環境が過酷になっていく中でやり通すことの大変さは想像に難く有りません。
そうして生き抜いて手元に届いたミカン、改めて大切にいただこうと思うのでした♪